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 5日午前10時25分ごろ、名古屋市千種区の東山動植物園で、マレーグマ1頭が飼育施設の壁をよじ登り、脱走しようとした騒ぎがあった。多くの来園者が見守るなか、クマは約15分後に施設内に戻ったという。

 同園によると、このマレーグマは3歳の雄の「マーチン」(体高約80センチ、体重75キロ)で、来園者が屋外展示場の高さ約5メートルの壁を登っているのを発見した。

 マーチンは幅約30センチの壁の上をつたって歩き始め、駆けつけた職員がデッキブラシなどで誘導したところ、約10メートル歩いた地点で施設内の運動場側へ自分で下りた。マーチンは興奮したり暴れたりしている様子はなかったという。

 同園ではマーチンを含めてマレーグマ3頭を飼育。マーチンはコンクリート製の壁の出っ張った部分を利用し、両手両足を使ってよじ登っていったという。

 この騒ぎによる来園者への影響はなかったが、同園はクマ舎で飼育されているマレーグマのほか、メガネグマ2頭とエゾヒグマ1頭の計6頭すべてを屋内の展示施設に移した。今後、壁面の出っ張りをなくし、脱走できないようにするという。

 担当者は「外へ出ることは想定していなかった。早急に対応してまた屋外に出してあげたい」と話していた。