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 世界保健機関(WHO)は9日、西アフリカのリベリアでのエボラ出血熱の終息を宣言した。大流行した国のうちで最も多くの死者を出したが、終息の目安としている42日間、新たな感染者が確認されなかった。ただWHOは、再び感染が広がることを警戒。今年末までリベリアへの要員派遣などを続ける。

 WHOによると、リベリアでの死者は疑い例を含めて4716人、感染者は1万564人。サーリーフ大統領は9日、首都モンロビアで「国際社会から多くの支援が寄せられた。今後も警戒を続ける」と述べた。

 エボラ出血熱は2013年12月、ギニアで発生。西アフリカで大流行した。

 リベリアでは医療態勢が貧弱な上、治療にあたる医療従事者らに十分な装備が与えられなかったことから感染が拡大した。政府は昨年7月、感染拡大を防ぐため国境を封鎖。同8月には非常事態宣言や夜間外出禁止令を出して抑え込みをはかった。

 同10月以降、国際社会から医療装備などの支援が届けられたり、国外から医療従事者が治療に駆けつけたりしたことで、感染者数は徐々に減少。患者の死亡は今年3月27日が最後で、それ以降は感染者の報告数がゼロになっていた。

 ギニアやシエラレオネでも、今月3日までの1週間の感染者の確認件数がそれぞれ9件で、以前よりも減っている。(モンロビア=三浦英之