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 三菱重工業など三菱グループ3社は、神奈川県鎌倉市と藤沢市江の島を結ぶ「湘南モノレール」を、経営共創基盤(東京、冨山和彦・最高経営責任者)に売却する方針を固めた。利用者数が伸び悩む中、バスや鉄道の立て直しで実績がある会社の下で再生を目指す。

 湘南モノレールは1970年に運行を開始。JR東海道線と接続する大船駅と湘南江の島駅の6・6キロを結ぶ。線路にぶら下がる懸垂式の公共交通のモノレールとしては国内では最も古い。株式の9割超を三菱重工と三菱商事、三菱電機の3社が握っている。

 通勤通学や観光の足になってきたが、利用者の数は頭打ちになっており、2013年度は1009万人。そうした中、設備が老朽化し、多額の費用がかかる大規模な補修が課題となっていた。

 経営共創基盤は09年の福島交通グループを手始めに、茨城交通グループなど経営が苦しくなった東日本の計五つの地方交通企業の経営に参画。従業員を維持しつつ、グループ内で連携して誘客を図ったり、車両や関連機器をまとめて購入したりして、立て直しを進めている。同社は、湘南モノレールもグループに取り込み、活性化を図る考えだ。