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 首相官邸の屋上で小型無人飛行機(ドローン)が見つかった事件を受けて、法務省が刑務所や少年院など全国の矯正施設に、ドローンによる不正な差し入れや盗撮を防ぐよう注意を呼びかけた。高い塀を越える新たな道具として使われることを警戒している。

 法務省は官邸でドローンが見つかった2日後の4月24日付で文書を施設側に送った。敷地内や屋上に不審なものが落ちていないか、敷地の外に不審な操縦者がいないかなどについて、警備を強めるよう求めた。

 ドローンを使うことで、逃走用のロープや違法な薬物、たばこなど不正に物品を敷地内に持ち込むような事態を想定。ドローンのカメラで受刑者を盗撮することも懸念されるという。

 過去には、出所した受刑者が刑務所内で知り合った別の受刑者に、塀の外から携帯電話を投げ込んだ事案があるという。法務省によると、国内の矯正施設では、これまでにドローンによる不正は起きていない。(金子元希)