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 NHKの籾井勝人会長が私的に利用したハイヤー代をNHKが一時立て替えていた問題で、籾井会長が4月28日のNHK経営委員会で「なにが問題なのか」などと発言していたことが、朝日新聞が入手した議事録などで分かった。

 籾井会長は14日の会見では、経営委でのやりとりについて「議事録を見てほしい」と説明を避けた。15日に経営委のホームページで公開される予定の議事録などによると、籾井会長は厳重注意の理由について「私の言動とありましたが、どういうことをおっしゃっているのでしょうか?」と経営委に疑問を投げかけた。浜田健一郎委員長が、民主党の部門会議でもめたことなどの結果責任だと指摘すると、籾井会長は「NHKを傷つけたとは思っていない」などと反論。ハイヤー問題に関する監査委員会の報告書を経営委が認めたことを根拠に、「納得がいかない。われわれの中では終わっているはず」「どこに私に責任があると書いてあるのか」などと主張した。

 これに対し、浜田委員長は、「NHKは民間ではなく、高い公金意識が求められる」と説き、監査委員も務める森下俊三委員が「ちょっと問題があると思います」などとたしなめていた。

 また、NHKの報道番組「クローズアップ現代」の過剰演出問題が、14日の参院総務委員会で取り上げられた。高市早苗総務相が4月28日に厳重注意の文書を出した際、NHKはすぐに受け取らなかった。籾井会長は「事実関係、指導の根拠について確認が必要だった」と釈明したが、高市総務相は「職員を外に待たせたまま、文書の内容も確かめず、内容が妥当かどうかの会議を開かれても困る」と声を荒らげた。文書を手渡そうとNHKを訪れた職員は、3時間近く待たされたという。(後藤洋平