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非配偶者間の人工授精で生まれた医師 加藤英明さん

 体外受精、提供された精子や卵子を使った受精、代理出産……。「子どもがほしい」という願いに応えようと、生殖補助医療技術の進歩はめざましい。加藤英明さんは、そんな医療で生まれる子どもの立場をもっと考える必要があると訴える。非配偶者間の人工授精(AID)で生まれ、医師でもある加藤さんに聞いた。

 ――匿名の提供者の精子を使うAIDは、日本では1948年に始まりました。

 「30代前半で結婚した両親は子どもができませんでした。検査を受けると、父が無精子症でした。精子提供という方法を紹介された慶応大学病院で、母は匿名の医学生の精子を使って妊娠。ふつうに妊娠したという形で地元に戻って44歳で僕を産みました」

 ――いつ知ったのですか?

 「医学部の5年生、29歳のときでした。父母と僕の血液で白血球の型を調べる実習で、父と血がつながっていないことに気づきました。母に尋ねると、一応答えてくれましたが、いろいろ質問すると機嫌が悪くなり、『勝手に調べるあんたがいけない』と、何も話さなくなりました。遺伝上の父がだれだかわからないのです。受け止められませんでした。身の置きどころがないような浮遊感に襲われました。『だまされてきた』と思ったし、気づかなかった自分もバカだと思いました」

 「AIDに関する論文や書籍、新聞記事を読みあさりました。子どもの会みたいなところで相談できると思っていましたが、そんな会はありませんでした。遺伝上の父を捜すため、僕の大学の産婦人科の教授に相談し、母が診てもらった慶大の元教授に会いました」

 「1人の医学生が10人まで精…

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