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 15日午後1時50分ごろ、愛知県一宮市今伊勢町馬寄のマンションの一室で、この家に住む母子5人が死亡しているのを警察官が見つけた。現場の状況から、県警は無理心中を図った可能性が高いとみて調べている。

 県警によると、亡くなったのは、松林麻衣子さん(35)と高校生の長女春香さん(15)のほか、いずれも小学生の次女愛香さん(12)、三女鈴々さん(10)、長男信さん(9)。一家は5人暮らしで、居間に敷かれた布団の上などで、寝間着や普段着のまま倒れていたという。

 部屋にはバーベキューコンロが置かれており、中には灰になった練炭が残っていた。部屋に侵入された形跡はなく、5人に目立った外傷はなかった。遺書は見つかっていないという。

 麻衣子さんと連絡が取れなくなり、心配した元交際相手の40代の男性が15日午後0時半ごろ、一宮署に通報し、駆けつけた同署員が遺体を見つけた。麻衣子さんは14日午後11時すぎ、男性に「死にたい」と電話をかけ、その際、「子どもを残していくのは気がかりだ」とも話していたという。

 愛知県一宮児童相談センターは2012年春、この部屋について「ゴミが散らかっているようだ」との通報を受けていた。育児放棄(ネグレクト)を疑った同センターは月1回、部屋を訪問して子どもたちの様子を確認していた。その後、状況が改善されたため13年5月、訪問を終えたという。

 田中清美センター長は「センターとしては通常の対応をし、改善がみられたので問題は終結したと判断した。適切だったと考えている」とコメントした。

 現場はJR尾張一宮駅から約2キロ北西にある住宅街の一角。付近には小・中学校や病院などがある。