【動画】大阪都構想の住民投票で反対が多数となり、記者会見する橋下徹大阪市長=水野義則撮影
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 「ワンチャンス」と背水の陣で臨んだ看板政策は、大阪維新の会以外の反対包囲網に阻まれた。橋下徹大阪市長(維新代表)が「大阪都構想」を掲げてから5年。市を二分した戦いを終え、橋下氏は未明まで続いた記者会見で、審判を下した市民への感謝の言葉を繰り返した。

 17日午後11時10分。スーツに身を包んだ大阪市長(大阪維新の会代表)の橋下徹氏は、大阪市北区のホテルに設けられた記者会見場に松井一郎大阪府知事(維新幹事長)とともに、姿を現した。カメラのフラッシュを浴び、笑みを浮かべた。

 「本当に重要な意思表示をしていただき、ありがとうございます。受け入れられなかったことで、やっぱり間違っていたということになるんでしょうね」

 さばさばとした表情で切り出した橋下氏は、市民への感謝の念を繰り返した。「日本の民主主義を相当レベルアップしたと思う。大阪市民の皆さんは全国で一番政治や行政に精通されていると思う」とし、「政治家冥利(みょうり)につきる活動だった」と満足そうに振り返った。

 会見では12月の任期満了での政界引退を明言した。

 「覆してほしいと思う有権者もいると思うが、百%ないですか?」

 記者団にそう確認されると、2008年の知事選初出馬を否定した時のせりふを自ら持ち出して、「2万%(ない)と言わせたいんですか」と笑いを誘った。

 また、都構想をめぐって対立してきた市議会の他会派に「できる限り任期までに課題を少しでも前に進めたい」と呼びかけ、“ノーサイド”を印象づけた。

 維新はこの日、全国から集めた約1千人を365カ所の投票所に配置。橋下氏の「ラストメッセージ」を載せたチラシを市民らに配り、橋下氏も宣伝カーで市内の投票所を駆け回った。

 「大阪府、大阪市、一つにまとめるラストチャンス。前に進めましょう」

 車から笑顔で手を振り、投票に向かう市民に直接語りかけた。昼過ぎには中央区の南海なんば駅前で、松井氏と2人で車の上から演説。「正直いま、非常に厳しい状況」と漏らし、午後6時過ぎにはツイッターで「これから2時間が勝負です。ここまで来ると、あなたの一票が結論を左右します」とつぶやいた。

 松井氏は、維新が情勢を厳しいとみていた平野区内からスタート。「今日は投票日。絶対に投票行って」「大阪を変えるワンチャンスなんです」と手を振りながら訴えた。松井氏は大阪府八尾市在住。途中、すれ違った反対派のメンバーから、「市外の住民に大阪市を壊されたくない」と批判される場面がみられた。

■「僕の態度振る舞いに対する嫌…

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