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 東京電力福島第一原発事故で被曝(ひばく)し、健康不安による精神的損害を受けたとして、井戸川克隆・前福島県双葉町長(69)が20日、国と東電に計1億4850万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状で、井戸川氏は「事故後も町長として町にとどまらざるをえず、高線量の放射線にさらされた」と主張。「国や東電は必要性を認識しながら事前の津波対策を怠った責任がある」とした。また、国に対しては「避難指示を出すのが遅れ、指示を出した範囲も不適切だった」と主張した。

 井戸川氏は東京都内で記者会見し、「国や東電の『事故は起こさない』との言葉を信じた結果、町民を守ることができなかった。被曝の不安に苦しむ人の道しるべになりたい」と話した。