【動画】おたる水族館で「イルカショー」を披露するバンドウイルカ=山本裕之撮影
[PR]

 国際組織にとどまって海外と希少動物を貸し借りするルートを温存するのか。縁を切って追い込み漁で捕まえたイルカの入手を続けるのか。日本動物園水族館協会(JAZA)が20日に出した決定は「残留」だった。追い込み漁の地元や各地の水族館に動揺が広がった。

 国際組織の世界動物園水族館協会(WAZA)が問題視したイルカの追い込み漁が日本で唯一おこなわれている和歌山県太地町(たいじちょう)。

 「町立くじらの博物館」はこの日夕、JAZAの決定を受けて記者会見をした。桐畑哲雄副館長(55)は「追い込み漁の重要性や地域特性を説明してきたつもりだが、残念だ」と悔しさをにじませた。「(追い込み漁が)まかりならんということであれば、甘んじて(JAZAの)除名処分を受けるということもあり得る」

 三軒一高町長も取材に対して「町の漁業は国の科学的根拠に基づく捕獲枠のなかで、和歌山県知事が許可を出して合法的に行っている」と説明。「JAZAの決定は、苦渋の選択だったのだろうが残念だ」と話した。

 同町では昨年9月~今年4月の追い込み漁で、小型のクジラを含む計937頭を捕獲。バンドウイルカ40頭など計84頭が、水族館や動物商に売られたという。

 町からイルカを入手し、展示してきた水族館は、今後イルカをどう確保していくのか、という問いを新たに突きつけられた。

 北海道登別市の「登別マリンパークニクス」の桑山未来館長は「水族館の存続に関わる重大な決定だ」と頭を抱えた。飼育する8頭のイルカのうち、4頭を太地町から入手。イルカショーは同館の目玉だ。「いずれショーができなくなるかもしれない」

 静岡県下田市の「下田海中水族…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら