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 岡山大病院(岡山市)は21日、片頭痛を改善するため、心臓の小さな穴を器具で塞ぐ新しい治療を6月から始めると発表した。国内初の試みだという。

 片頭痛は、国内では15歳以上の1割に症状があり、その半数近くの人は心臓内部の左右を隔てる壁に、数ミリ程度の穴が開いていると推定されている。原因にもよるが、多くの場合、塞がなくても生活に支障はない。

 岡山大病院では、他の病気の治療のため、この穴を塞いだ19人のうち、13人が治療後に片頭痛が消え、5人は症状が軽くなった。海外でも、心臓の穴と片頭痛に関わりを指摘する報告があるという。

 このため、片頭痛を緩和する目的で、この治療法を6月から始めることにした。従来の治療では改善しない16~69歳の人が対象で、足の付け根の血管から細い管を入れ、心臓の中で金属の網を広げて穴を塞ぐ。費用は約130万円で、全額自己負担。効果がなくても返金はしない。

 担当の高谷陽一医師は「他の治療が効かない人の助けになれれば」と話す。(中村通子)