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 箱根山で4月26日から続く活発な火山活動で、神奈川県温泉地学研究所(同県小田原市)が箱根で観測した火山性地震が21日、計4千回を超えた。過去20年間で最も活発だったとされる2001年6~10月、研究所は4カ月で約4千回を観測したが、今回は26日目でこの数字に並んだ。

 研究所によると、今回の日別で最多は5月15日の500回。20日は84回、21日は午後5時までで43回と減ったが、「今後も増減を繰り返す」とみている。大半は体に感じない微小な地震で、有感地震は20日までに125回。最大規模は15日のマグニチュード3・0で、大涌谷で震度3相当を記録した。

 研究所の地震の観測地点は箱根町内に6カ所あり、気象庁よりも多い。気象庁が観測した箱根の地震数は4月26日~5月20日で1760回だった。

 一方、気象庁の西出則武長官は21日の記者会見で、箱根山について「警戒が必要なのは大涌谷周辺の限られた範囲であり、その付近の小規模な噴火に注意してほしい」と述べ、火山情報の適切な理解を求めた。気象庁は大涌谷周辺に新たに、噴火などによる空気の振動を捉える空振計やカメラを設置し、監視活動を強化している。

 また、箱根山は想定火口域から周辺の民家までは700メートルほどと、他の火山と比較して距離が近いことから、西出長官は「他の火山よりも小規模な変化でも、噴火警戒レベル3(入山規制)を考えないといけない」との認識を示した。