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 東京電力は22日、福島第一原発の汚染水処理に伴って出る廃液の保管容器の約1割に水漏れやにじみが見つかったことを、原子力規制委員会の検討会に報告した。容器はコンクリート製の箱の中にあり、箱の外には漏れていないが、容器の内部には水素がたまっており、規制委の担当者は「濃度が高ければ、静電気で火花が飛ぶと爆発などの危険性もある」と指摘した。

 容器はポリエチレン製で直径1・5メートル、高さ1・8メートル。汚染水を多核種除去設備ALPS(アルプス)で処理した時に出る廃液を保管しており、20日時点で約1300個ある。漏れは容器のふたの部分に4月2日に初めて確認された。今月20日までに278個を調べ、うち26個のふたの部分に漏れやにじみを見つけた。

 東電は原因について、高濃度廃液から出る放射線で水が分解されて発生する水素などのガスが、容器下部の沈殿物の中にたまり、体積が膨張、液面を押し上げたと推定する。ふたには水素などのガスを逃がすための小さな穴がついているが、今回の調査で穴がない欠陥品が1個見つかった。納入時の記録から、同様の欠陥の可能性のある容器は他に333個あるという。規制委は東電や納入元の品質管理に落ち度がないかどうか調査を始める。(熊井洋美)