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 名古屋大学は22日、研究で遺伝子を組み換えた植物のシロイヌナズナの扱いが不適切で、大学構内の屋外で育っていたと発表した。周辺環境への影響はみられないというが、住民がシロイヌナズナを発見した場合などに備え、大学は相談窓口を設けた。

 シロイヌナズナは遺伝子の数が少なく研究によく使われる。名大によると、今回は植物の遺伝子やたんぱく質の働きを調べる研究で遺伝子を組み換えていた。

 6日以降、大学院理学研究科の研究室などが実験に使った土を貯蔵する学内の5カ所計120平方メートルで生えているのを教員が発見。約3100株で、花が咲き種子をつけたものもあった。

 うち589株のDNAを調べると、332株が遺伝子組み換え植物だった。拡散防止のため全地点の土約2トンを15日までに回収。周辺を含む約500平方メートルに除草剤をまいた。発見場所の周囲約300メートルや周辺の公道を調べ、遺伝子を組み換えたシロイヌナズナは見つからなかったという。

 研究室の外で生えた原因については、研究に使った土や植物を捨てる際に高温高圧で死滅処理をする機械に不具合があったとみている。今後、学外の研究者も含む調査委員会を設け、さらに調べる方針だ。問い合わせ窓口の連絡先は052・789・5941。