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 全国唯一の「特定危険指定暴力団」に指定されている工藤会。昨年9月に組織トップの野村悟容疑者(68)らが逮捕されてから、工藤会が本部を置く北九州市では市民や企業を狙った襲撃事件が起きていない。福岡県警は工藤会の組織のさらなる弱体化を目指す。このまま街に平穏は戻るのか。市民の間には期待と不安が交錯する。

「暴力団イメージ、払拭を」不安消えず

 「地域の方々に大きな不安を与えた事件。工藤会が不当な利益を得る目的で、暴力団組織と関係ない被害者を襲撃した」。福岡県警の吉田尚正本部長は22日の記者会見で、歯科医師男性襲撃事件の卑劣さを指摘した。

 北九州市では約4年前から、暴力団によるとみられる飲食店経営者や建設業者への襲撃事件が相次いだ。県警によると、2012年には企業や市民を狙った襲撃事件が県内で14件起きた。暴力団員立ち入り禁止の標章を掲げた市内の飲食店には、襲撃をほのめかす脅迫電話が相次いでかかってきた。

 「以前は遅くまで店を開けていたが、早く閉めるようになった」。市内で飲食店を営む女性は当時、そう話していた。歓楽街から客足が遠のき、全国から応援派遣された警察官が巡回。夜の街は閑散とした。

 県警が工藤会首脳らを逮捕する「頂上作戦」に踏み切ったのは昨年9月11日のことだ。県警は全警察官・職員の約3割にあたる約3800人を投入し、捜査や市民らの警護などにあたった。

 それから約8カ月。北九州市で、企業や市民を狙った襲撃事件は今のところ起きていない。昨年12月には、各地から来ていた応援の警察官も撤収した。市内のスナックのママは「物々しさが消えて、かなりお客さんが歩きやすい街になった。会社のお付き合いなどで使うお客さんをはじめ、徐々に客足が戻ってきていると感じる」と話す。

 街のイメージは、ビジネスにも…

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