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 太陽の300兆倍を超える赤外線を出す「宇宙で最も明るい銀河」を発見したと米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが22日の米専門誌アストロフィジカルジャーナルに発表した。NASAの蔡肇偉(ツァイチャオウェイ)研究員は「まばゆい光はブラックホールによるかも知れず、銀河の重要な局面をとらえた」としている。

 この銀河は、みずがめ座の方向の地球から125億光年離れた場所にあり、地球がある銀河より小さいが、1万倍のエネルギーを出している。ただ、放出する光の99%は赤外線で、普通の望遠鏡で見るのは難しいという。NASAは赤外線宇宙望遠鏡WISE(ワイズ)で観測した。

 研究チームは中心に太陽の10億倍という巨大なブラックホールがあり、最長で13億年かけて成長したとみている。ブラックホールは様々な物質を吸い込み、周囲のちりを加熱し赤外線を出すと考えられている。

 国立天文台の柏川伸成准教授(銀河天文学)は「この大きさに13億年で成長するのは通説では説明しにくい。宇宙の成り立ちを考える上で波紋を呼ぶ発見だ」としている。(奥村輝)

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