【動画】大地震から1カ月を迎えるネパールの山間部の人々=矢木隆晴撮影
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 ネパールの大地震から25日で1カ月になる。ネパール政府などによると、死者は今月12日の余震も含めて同国内で8650人、周辺国を合わせて計8784人となった。6月ごろの雨期入りが近づき、山間部では土砂崩れなど二次災害の懸念も高まっている。

 全壊家屋は全土で49万戸、一部損壊は27万戸に上った。首都カトマンズでは市民生活は正常に戻りつつあるが、テント生活を続ける人々も残っている。

 同国中部のベトラワティでは、土砂崩れを恐れて山間部にある村を離れ、川岸でテント生活をする人々もいる。山間部ではすでに地震後の土砂崩れで川がせき止められ、23日深夜から24日未明にかけてダム湖ができた地域もある。大雨でダム湖が決壊して土石流が起きる可能性も指摘される。

 政府は住宅や教育、保健、文化遺産などの復興のニーズを調べており、6月半ばまでに報告書をまとめる。同月下旬にも復興資金を募る支援国会合を開き、7月中に復興計画を作る方針だ。国家計画委員会のポカレル副委員長は朝日新聞に「ネパールが変わる機会にしたい」と述べ、耐震や防災にも配慮する考えを示した。

 当面の復興費用として政府は約20億ドル(約2400億円)が必要としている。復興費用の総額は「50億~100億ドル」(マハト財務相)との見通しもある。(ドゥンチェ〈ネパール中部〉=貫洞欣寛、カトマンズ=五十嵐誠、武石英史郎)

水没危惧、さまよう避難民

 「家にはもう戻れない」

 ヒマラヤ山脈に近い中部ラスワ郡ドゥンチェ。ダワ・シンギさん(50)は24日、深い谷の反対側にある集落を見つめた。山の中腹にあるハク村だ。すぐ横で大規模な土砂崩れが発生し、山肌を走る灰色の筋となっているのが見える。

 シンギさん宅は地震で倒壊した。軍がヘリコプターから投下する食料とテントでしのいできたが、4日前に村を離れると決めた。土砂崩れに巻き込まれる可能性が高いと判断したのだ。2家族15人で谷を下り、標高約2千メートルのドゥンチェまで丸一日かけて歩いた。

 約500世帯が暮らすハク村からは、複数の地域へ住民が逃れた。だが、その避難先にも危険が迫る。

 雨だ。…

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