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 iPS細胞の研究で2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授は28日、おもに1、2年生向けに講義した。受賞後初の機会で、2回の講義には計1600人の学生が詰めかけた。山中さんは研究生活を振り返り、「一生追い求めるようなビジョンを探して欲しい」と呼びかけた。

 山中さんは京大iPS細胞研究所の所長を務め、普段は講義をしないが、今年度から始まった有名生物学者によるリレー講義の企画として実現した。講義で山中さんは、20代半ばで父を亡くした体験や整形外科医だったときの挫折に触れ、医学研究を志したきっかけを語った。最新のiPS細胞研究も紹介し、「ハードワークとビジョン」の大切さを説いた。

 京大によると、この日教室に集まった学生の多くは「もぐり」だという。このリレー講義では、山中さんのほか、ゴリラ研究の第一人者、山極寿一総長や、ラスカー賞基礎医学部門を昨年受賞した分子生物学者の森和俊教授らも参加している。(阿部彰芳)