開園50周年を迎えた「こどもの国」(横浜市青葉区、東京都町田市)の記念式典が28日、天皇、皇后両陛下を迎え、園内の皇太子記念館で開かれた。同園は皇室とゆかりが深く、両陛下そろっての訪問は9回目となった。

 こどもの国は、1959年の両陛下のご結婚の際に国民から寄せられた祝い金の使い道について、両陛下が「子どもたちのための施設に」と希望したことがきっかけで建設された。式典で、天皇陛下はこうした経緯に触れ、「多くの子どもたちに愛され、ここで育まれた経験が、子どもたちの人生を豊かにしていくことを願い、お祝いの言葉といたします」と述べた。

 また、地元の小学6年生2人が児童を代表して、両陛下の金婚式のお祝いに同園でシダレザクラを植えた思い出を紹介。式典後、両陛下は2人に歩み寄り、「木を植えてくれてありがとう」と声を掛けた。

 続いて、両陛下は「雪印こどもの国牧場」を訪れ、昨年建て替えられた牛舎を視察した。説明役の手島隆二・同牧場社長によると、両陛下はえさや牛の特徴について質問。皇后さまは「戦争中、疎開先でヤギの乳を搾ったことがあります」と懐かしそうに話したという。

 こどもの国と皇室とのゆかりは深い。両陛下は同園完成前の1962年に建設状況を視察したのを始め、10年ごとの記念式典などに出席。皇后さまは浩宮さま(皇太子さま)、礼宮さま(秋篠宮さま)、紀宮さま(黒田清子さん)の幼稚園の遠足でも訪れた。

 1985年5月の20周年記念式典では、子どもたちの合唱の際、両陛下や黒田清子さんが司会にマイクを向けられ、急きょ「こどもの国の歌」を歌う場面も。両陛下が結婚50周年を迎えた2009年12月には、皇太子ご夫妻や秋篠宮ご一家、黒田清子さん夫妻と訪問。3世代で勢ぞろいする場面は珍しく、話題を呼んだ。

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