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 訪米中の翁長雄志・沖縄県知事は28日(日本時間29日)、ハワイ州のハワイ沖縄センターで、沖縄にルーツを持つ住民らを前に講演した。過重な基地負担を挙げ、「沖縄の誇りや尊厳を子や孫に伝え、平和の緩衝地帯でありたい」と語りかけた。

 県によると、1899~1940年、約2万人の移民が沖縄からハワイに渡った。現在、沖縄系の住民は約5万人いるという。この日は「ハワイ沖縄連合会」のメンバーら約200人が講演を聞いた。

 翁長氏は、太平洋戦争末期の沖縄戦でハワイの日系人部隊が投降を呼びかけて多くの県民が救われたことや、終戦直後に沖縄系移民が沖縄に豚を送ったエピソードなどを紹介。「移民のみなさんの精神でいま沖縄は大きく羽ばたこうとしている」と語った。

 翁長氏はその上で、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画に触れ、「日本国民全体で安全保障は考え、負担してもらいたい。辺野古に基地ができて、これからも(基地負担が)続くとなると、沖縄は日本にとって何なんだろうという疑問が強くなる」と訴えた。(ホノルル=泗水康信)