[PR]

 大阪府豊中市の自宅マンションの廊下で長男(1)を連れていたときに刺殺された滝畠裕美(たきはたひろみ)さん(当時33)の通夜が30日夜、同市内の葬儀場であった。多くの友人や親族らが参列し、突然の死を悼んだ。

 知人らによると、滝畠さんは元美容師。おしゃれで、2011年8月から2年間は隣の吹田市の店に勤めていた。通夜の参列者によると式場には、好きな帽子をかぶって笑顔を浮かべる滝畠さんの遺影が置かれ、白やピンク、黄色の花に囲まれていた。

 焼香の後、夫(42)は「いつも自分と長男を大事にしてくれた。2人目(の妊娠中の子ども)は助からなかったが、長男を命がけで守ってくれてありがとう。だから、皆さんの前で自分も頑張ると誓わせていただきます」と涙を浮かべてあいさつした。参列者からすすり泣く声が漏れたという。

 滝畠さんが豊中市立小学校の5、6年生の時に担任だったという元教諭の女性(61)は「しっかりした優しい子で、友だちが多かった。習字が上手で、消防の標語で市の広報誌に載ったこともある。ひどすぎる事件です」と悲しんだ。

 滝畠さんの夫の幼なじみという男性(37)は「子どものことを考えると本当にかわいそうだ。なぜ殺されなければならなかったのか、許せない」と話した。

 滝畠さんの親族らによると、長男は数日前、実家に戻った滝畠さんの顔をのぞき込み、「ママ、ママ」と繰り返し呼んでいた。大人が「ママは寝ているからこっちにおいで」となだめたという。義母(69)は「見ていると切なくなる。裕美さんが目の前からいなくなると、この子はどう思うでしょうか」と話した。