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 名古屋市の女子学生(19)が仙台市の高校に在学中、同級生ら2人に硫酸タリウムを飲ませたとされる事件で、宮城県警仙台南署員が被害者の少年(19)から「女子学生が白い粉末を持っていた」と聞いていたことを、女子学生が今年1月に殺人容疑で逮捕後も県警本部に伝えていなかったことがわかった。

 県警によると、タリウム中毒と診断された少年が2013年2月、仙台南署に被害を相談し、「女子学生が白い粉末を別の同級生になめさせているのを教室で見た」と捜査員に伝えた。捜査員は係長に報告し、署の刑事1課長らも把握していた。

 女子学生が殺人容疑で愛知県警に逮捕され、その後の捜査で12年5~6月に少年らにタリウムを飲ませた疑いが判明。宮城県警が当時の捜査経緯を確認した際、捜査員らは少年の証言について申告しなかったという。

 少年が一部報道機関のインタビューに当時の経緯を話したため、県警が捜査員の備忘録のノートを確認させたところ記述があったという。板宮伸司・県警捜査1課長は「捜査員らは意図的ではなく、記憶に残っていなかった。記憶のいい捜査員とそうでない捜査員がいる」と述べた。