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 無免許で運転していた男が交通事故を起こした際、適正な事故処理をせず男に身代わりを立てるよう持ちかけたとして、奈良県警は3日、奈良署巡査部長の中西祥隆(よしたか)容疑者(44)を犯人隠避と虚偽公文書作成・同行使容疑で逮捕し、発表した。中西容疑者は事故現場で現金を受け取ったとの趣旨の供述をしており、県警は無免許運転もみ消しの見返りだった可能性もあるとして、収賄容疑でも調べる方針。

 県警は同日、事故を起こした住居不定の風俗店経営、堀遼容疑者(24)も道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕。事故現場に居合わせた中西容疑者の20代の同僚警官も、事情を知っていた疑いがあるとみて任意で調べている。

 県警監察課によると、事故は昨年1月22日午後2時半ごろ、奈良県大和郡山市内の西名阪自動車道で起きた。当時、高速道路交通警察隊で勤務していた中西容疑者が速度超過の疑いで堀容疑者の車を追跡中、車はカーブを曲がりきれず側壁に衝突。この際に堀容疑者が無免許だったと知りながら、身代わりを立てるよう持ちかけ、堀容疑者経営の風俗店で働いていた20代男性が事故を起こしたとする虚偽の公文書を作成した疑いがある。中西、堀両容疑者ともに面識はなかった。

 中西容疑者は堀容疑者からの現金を受け取ったほか、後日に堀容疑者が経営する風俗店を無償で利用した疑いもあり、県警はこれもわいろにあたる疑いがあるとみて裏付け捜査を進めている。

 県警によると、中西容疑者は事件翌々日から10日間の長期休暇を控え、「事故処理がわずらわしかった」と供述しているという。(荒ちひろ、菅原雄太)