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 清流日本一で知られる川辺川を「恵み豊かな川」に再生したいと、五木村は近く、国と県、漁業協同組合、ダムを運営する電力事業者とともに川辺川の環境や景観について話し合う協議会を発足させる。川に堆積(たいせき)した土砂や砂利を除去し、魚影が薄くなったというアユやヤマメなどの生息数の回復を狙うという。

 関係者の意見交換会が4日、五木村役場であり、協議会の発足を決めた。和田拓也村長は「川の堆砂(たいしゃ)が激しい。河川の環境をいかに良好に保つかを話し合いたい」とあいさつ、「できるだけ早い機会に設立総会を開きたい」と話した。

 川辺川は球磨川水系最大の1級河川で、国土交通省が全国の1級河川を対象にした水質調査で8年連続して1位。ただ、堆積土砂量の増大などで淡水魚の生息数が減少。川辺川ダム計画による仮設道路に架かる橋脚や水害で流された電柱や流木が残ったままで、川の景観を壊している場所も多いという。

 意見交換会で村漁協の犬童雅之組合長(79)は「砂利がたまってふちが消え、魚の住むところがなくなった」と指摘し、「川は一日一日悪化している。漁民は切羽詰まっている」と早急の対策を講じるよう要望した。(知覧哲郎)