[PR]

 仕事のストレスが強いからといって、太るとは限らない。こんな研究成果を、英ロンドン大などの研究チームが大規模なデータ解析で明らかにした。仕事の負担を減らすだけで肥満対策になる、とはいかないようだ。4日、国際肥満ジャーナル電子版に掲載された。

 求められるレベルは高いのに、裁量や自由度は小さい――。こうした仕事上のストレスは肥満を招き、心臓病や糖尿病のリスクになると思われてきたが、はっきりしていなかった。研究チームは、肥満や体重増加との関連を調べた5論文の疫学研究データを合わせて解析した。対象は日本人を含む約6万人分にあたる。

 この結果、仕事のストレスと肥満や体重増加の間には直接の関連性が見られなかった。仕事の負荷が減っても、肥満になる率は変わらなかったという。

 研究チームは「ストレスで精神的な不調が生じても、食欲が増すことも減ることもありうるため」と推定。仕事のストレスだけでなく、ほかの要因も考慮して肥満対策に取り組む必要があると提案している。(竹野内崇宏)