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 東京電力福島第一原発の事故で全町民が避難を続ける福島県双葉町が、原発をPRする町内の看板を撤去する方針を示したことに対し、看板の標語を考えた大沼勇治さん(39)らが8日、「負の遺産」として現場で永久保存するよう求める署名6502人分を町と町議会に提出した。伊沢史朗町長は「重く受け止めて大局的に判断したい」と述べた。

 看板は町中心部の2カ所に掲げられており、大沼さんが双葉北小6年の時に考えた「原子力 明るい未来のエネルギー」などの標語が記されている。町は、看板が老朽化して落下する危険があるとして今年度予算に撤去費用410万円を盛り込んだ。

 3月からインターネット上などで署名を集めてきた大沼さんは、「都合の悪い歴史を隠すのは恥ずかしいことだ。原発事故を知らない世代に町の歴史を伝えたい」と語った。(根岸拓朗)