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 8地域によるサミット招致レースを制したのは、最後に手を挙げた三重県だった。安倍晋三首相が来年のサミット開催地に伊勢志摩地域を選ぶにあたってカギとなったのは、「伊勢神宮の荘厳さ」「日本の原風景」といった日本の伝統や文化だった。

 「日本の精神性に触れていただくには大変よい場所だ」

 首相は5日午後、羽田空港で記者団にそう語った。政府高官は「やはり『伊勢神宮の凜(りん)とした独特な空気を外国首脳にも感じてもらいたい』という首相の意向が一番大きい」と、選定には首相の強い意向があったことを認める。

 首相が伊勢志摩サミットを決断した直接のきっかけは、今年1月5日の伊勢神宮参拝にあった。

 伊勢神宮を参拝中、首相は「ここはお客さんを招待するのにとてもいい場所だ」と口にした。それを聞いた首相周辺が、同行していた鈴木英敬三重県知事に「サミット候補地として立候補すればいい。いま直接、首相に伝えるべきだ」と進言した。

 鈴木知事は伊勢神宮が宗教施設である点や、伊勢志摩以外に7都市が開催候補地に名乗りを上げていたことから、やや遠慮気味に「今から手を挙げても間に合いますか」とたずねたところ、首相は「いいよ」と即答。鈴木知事は1月21日の定例記者会見で、サミット誘致の意向を正式に表明した。鈴木知事は経産官僚出身、第1次安倍内閣で官邸のスタッフだった。

 各候補地が出そろった時点で、政府は会議場の規模やホテルの受け入れ能力、警備や交通ルートなどを数値化して比較しつつ検討を重ねてきた。

 伊勢志摩の場合は、中部空港からヘリコプターで移動する点が懸案として指摘されていたが、政府高官によると「郊外都市でのサミット開催が各国で定着しており、首脳のヘリ移動は珍しくない」「伊勢志摩は、悪天候でも別手段で移動が可能」などとして、大きな不安材料にはならなかったという。

 今回、政府内には、東日本大震…

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