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 会津若松市にある大熊町仮役場の中庭で、9羽のカルガモが孵化(ふか)した。よちよちと親ガモについてまわる姿が、職員や訪問者たちを和ませている。

 カモの子育てが仮役場で確認されたのは初めて。5月半ばに職員が、中庭の茂みで12個の卵を温める親ガモを見つけた。そっと見守っていたところ、6月に入り、子ガモ9羽が姿を見せた。

 中庭を建物がぐるりと囲む構造のため、まだ飛べない子ガモたちは、中庭から出られない。職員の村井一隆さん(42)は「しばらくの間、役場を和ませてくれそう」と話す。

 渡辺利綱町長も、カモの成長を楽しみにする一人。親ガモに寄り添い池を泳ぐ姿を町長室から眺めながら「おかげで、避難先で激務が続いている職員たちに笑顔が増えた気がするな」と目を細めた。