【動画】姿を現したMRJ=山中瑞喜撮影
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 国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」を開発中の三菱航空機は8日、機体を地上で走らせる試験を愛知県営名古屋空港(同県豊山町)で始めた。来週にパリで開かれる航空産業の国際展示会で実際に動く映像を流し、世界の航空会社にアピールする考えだ。

 MRJは昨年10月に飛行用の試験機が完成。今年1月からエンジンの試運転に入っていたが、その推進力で自走するのは初めて。走行試験ではエンジンの加速やブレーキの性能、操縦性などを調べる。この日は時速5~9キロで誘導路をゆっくり走った。今年9~10月に予定する初の試験飛行に向け段階的に速度を上げていき、最終的には時速約200キロに達する見通しだ。

 走行試験について、三菱航空機の親会社、三菱重工業の鯨井洋一副社長は8日の事業説明会で、「非常に重要な一歩をしるした」と話した。

 MRJの開発は当初のスケジュールから約4年遅れている。初飛行の時期も今年5月下旬と想定し、パリの展示会ではPR用に飛行中の映像を流したい考えだったが、4月になって秋への延期を発表した。このため、映像は走行中のものを使う予定だ。(井上亮)