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 子どもの教育資金を積み立てる「学資保険」の新規契約が急増している。2014年度は前年度の1・8倍の101万4千件で、比べられる1998年度以降で最多だった。理由は、かんぽ生命が出した新商品の大ヒット。郵便局という強力な販売網でシェアを広げるかんぽに、民間生命保険会社からは困惑の声も出ている。

 生命保険協会が9日、統計を発表した。売れている商品「はじめのかんぽ」は、これまでより子どもが亡くなった場合の保険金を減らして保険料を下げ、将来受け取れるお金の「戻り率」を上げた。昨年4月に売り出し、新規契約は約66万件に上った。民間生保を含む新規契約全体の3分の2を占めている。

 学資保険自体は、少子化などの影響で13年度まで3年連続で前年割れだった。14年度の統計でも、民間生保だけで見ると前年を下回っている。

 新商品のヒットについて、かんぽ広報は「1番の理由は郵便局の信頼性。他社のシェアを奪うのではなく、市場を引っ張っていきたい」としているが、ある民間生保幹部は「商品では劣らないが、販売力が違う」とこぼす。(土居新平)