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 翌日の授業の要点を家庭でタブレット端末を使って予習する「反転授業」。佐賀県武雄市立小学校の先進的な取り組みを東洋大学が検証し、「成績向上に寄与した可能性がある」とする報告書を9日に発表した。学力調査の結果が県平均を上回るなどしていた。市教育委員会は今後、対象の学年や教科を広げる方針だ。

 武雄市は、昨年度の小学校に続き、今年度は中学校でも全ての子どもに各1台のタブレットを配った。経費は計約2億円。このうち小学の算数(3年生以上)と理科(4年生以上)で反転授業に取り組んできた。

 報告書によると、今年度の6年生について、昨春の県学力調査と今春の全国学力調査の結果を比較。市の平均正答率は、算数と国語でいずれも県平均を上回っていたが、算数の方で成績の伸びがみられたという。

 反転授業の対象児童に尋ねた昨年11月の調査では、算数・理科とも8割以上の子が「明日の授業が楽しみ」「少し楽しみ」と答えた。市教委によると、ほぼ全員が予習をして来るという。検証チーム代表の松原聡副学長(経済学部教授)は「数値でみえる成績だけでなく、意欲にも好影響を与えている」と話した。(岡雄一郎)