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 福岡県の人口は45年後の2060年でも現在の9割ほどを維持している――。福岡県が15日、こうした独自の試算を公表した。国の専門機関は7割に落ち込む試算を公表済みで、行政機関の間で100万人以上の差が出る結果になった。

 福岡県の人口は現在509万人。福岡市と近郊の人口増が他地域の減少を補って横ばい状態だが、今後は少子高齢化が進む。県は政府の長期ビジョンに合わせた試算で60年の人口が423万~463万人の間に収まる3パターンを示した。

 ただ、女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が40年までに1・8に改善する前提。この数字は県の調査で示された県民が希望する子どもの数に基づくという。さらに、若年層の首都圏などへの転出が抑えられることも条件となる。県企画・地域振興部は「様々な対策を講じれば、減少はこの範囲に収まる」と説明する。

 一方、国立社会保障・人口問題研究所による福岡県の推計人口は60年に359万人と今より3割少ない。こちらは県内の出生率が00年代に1・2~1・4台で、昨年1年間に首都圏などに7千人が転出するといった状況がこのまま続く前提で計算されている。