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 大阪府の最北端にある能勢町が誇る新たな伝統芸能「能勢人形浄瑠璃」が話題を呼んでいる。イメージを擬人化した「萌(も)えキャラ」(美形キャラクター)をつくったり、宇宙人も登場するSF新作を上演したり。全国の伝統芸能共通の課題といえる、若い世代のファン獲得はなるか。

観光バスや移動販売車にも「萌え」

 今月10日、大阪・兵庫県境を走る能勢電鉄のヘッドマークに2人のキャラクターが登場した。町の花・ササユリの髪飾りをつけたツンデレな性格の「西能浄(にしのきよ)」と、鹿の角の髪飾りでアイドルを夢見る「木勢(きせ)るり」。アニメっぽい可愛い姿がツイッターなどで人気を呼んだ。

 鹿の角は、能勢人形浄瑠璃を上演する地元劇団「鹿角座(ろっかくざ)」の名前にちなんだ。2人の少女は実在する府立能勢高校の生徒で、鹿角座に所属しているという設定。昨年の町の夏祭り「よっほいせ」でデビューした。

 企画したのは、能勢人形浄瑠璃を上演する町営劇場「浄るりシアター」など。演者も観客も高齢化してきた中、「若い世代にもっとPRしたい」と考えた。「今さらゆるキャラでは埋没してしまう」と他の手法を探し、「イメージの擬人化」に行き着いた。

 フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアや町外のイベントでPRしているほか、観光バスや町内のスーパーの移動販売車にも登場。活動実績が認められ、4月からは町の公認キャラクターとして活動を始めている。

 観光バスを運行するトキワオートの田中三男社長(68)は、町に貢献したいという思いからキャラクターのステッカーを貼った。「行く先々で写真を撮られたり、『これは何ですか』と聞かれたり。思った以上の反応がある」と話す。

 浄るりシアターの松田正弘館長は「難しいイメージがある伝統芸能も、これなら入ってもらいやすいのでは」と手応えを感じている。

■浄瑠璃人形の「壁ドン」…

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