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 中部電力は16日、浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)の再稼働に向け、新規制基準に基づく審査を原子力規制委員会に申請した。浜岡原発の申請は、昨年2月の4号機に続き2基目。南海トラフ巨大地震の想定震源域にあることから、4号機とともに審査には時間がかかる見通しだ。

 浜岡原発は以前から地震や津波のおそれが問題になっており、東京電力福島第一原発事故後の2011年5月、当時の菅直人首相の要請を受け全基が運転を停止した。中部電は昨年2月、地震や津波の想定を引き上げたうえで4号機の審査を申請していた。

 3号機は今年3月までの申請を目指していたが、4号機の審査で求められた竜巻や火災対応などのデータを盛り込むためずれ込んだ。4号機の地震想定をめぐる審査は、周辺の断層の評価をしている段階。焦点となる南海トラフの議論はこれからで、審査終了のめどは立っていない。

 中部電は申請の際、4号機の審査を優先するよう規制委に求めた。増田博武(ひろむ)執行役員は3号機を申請した理由について「もともと順番に申請する計画だった。準備が整ったので申請した」と語った。

 浜岡原発の1、2号機はすでに廃炉になり、5号機は原子炉内に海水が流入した事故の点検が進められている。審査を申請したのは15原発25基目で、福島第一原発と同じ沸騰水型炉では10基目。これまでに九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜3、4号機(福井県)に許可が出ている。(東山正宜