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 昨年1年間に山で遭難した人は、前年より81人多い2794人で、統計を取り始めた1961年以来最多だった。警察庁が18日、発表した。半数が60歳以上だった。担当者は「体力と経験に見合った登山計画をしっかり立ててほしい」と呼びかけている。

 年代別で見ると、60代が最多の26・6%で、70代(19・2%)、50代(14・4%)が続いた。警察庁は中高年が体力や身体能力を過信し、無理な登山をしたことが背景にあるのではないかとみている。目的別では登山が全体の65・4%を占め、山菜・キノコ採りは11・7%、ハイキングは6・7%だった。遭難件数も最多の2293件で、前年より121件多く、2年連続で2千件を超えた。

 死者・行方不明者は311人で、前年の320人、09年の317人に次いで3番目に多かった。60歳以上が全体の7割弱を占めた。死者272人の死因で最も多かったのは滑落の140人で、病気の39人、転落の18人、道迷いの8人、疲労の7人が続いた。雪崩と鉄砲水も2人ずついた。

 昨年9月の御嶽山(長野県・岐阜県)噴火では57人が死亡し、6人が行方不明だが、噴火災害のため遭難者には含まれていない。