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 神戸市で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)=事件当時14歳=の手記「絶歌」について、版元の太田出版の岡聡社長は17日、自社ホームページで声明を公表した。遺族の心を乱すという批判を重く受け止めると表明。出版を続けながら、遺族に意義を理解してもらえるよう努力するとしている。

 「絶歌」は、事件の遺族が太田出版に出版中止と回収を求めている。声明では、出版によって「ご遺族のお気持ちを再び乱す結果となる可能性」を意識したが、出版を断念しえず検討を重ねたと説明。「出版は出版する者自身がその責任において決定すべきものだと考えます。出版の可否を自らの判断以外に委ねるということはむしろ出版者としての責任回避、責任転嫁につながります」と述べた。「私たちは、出版を継続し、本書の内容が多くの方に読まれることにより、少年犯罪発生の背景を理解することに役立つと確信しております」とした。そして、「ご遺族にも出版の意義をご理解いただけるよう努力していくつもりです」と結んでいる。