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 幻想文学を主に扱う古書店「アスタルテ書房」(中京区御幸町通三条上ル)の店主、佐々木一彌(かずや)さんが15日に亡くなった。61歳だった。店には約1万点の古書や絵画が残された。東京で会社員として働き、劇団俳優としても活動する長男の鏡(きょう)さん(29)に、店の思い出を聞いた。

 アスタルテ書房は御幸町通に面したマンション2階にある。看板はないが、全国からファンが訪れた。「僕にとっては秘密基地のような場所でした」と鏡さんは話す。店内にはソファや木馬があり、本屋というより書斎のような雰囲気だ。ソファに腰かけ、父子でよくビールを飲んだ。

 「エロティシズム」「サド侯爵の生涯」。マルキ・ド・サドの翻訳者、澁澤龍彦(しぶさわたつひこ)の著書や訳した本が書棚に並ぶ。ガラスケースには仏文学者の生田耕作・京都大名誉教授が翻訳した「眼球譚(がんきゅうたん)」の訂正用控本。泉鏡花、谷崎潤一郎、三島由紀夫らの本、今年3月に亡くなった画家、金子國義のリトグラフもある。

 鏡さんの名前は、一彌さんが泉…

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