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 世界的な名門オーケストラのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は22日、新たな首席指揮者にロシア出身のキリル・ペトレンコ氏(43)が選ばれたと発表した。楽団員による首席指揮者の選考は5月にもあったが、議論が11時間にも及び、異例の先送りとなっていた。

 ペトレンコ氏は2018年8月で楽団を去る現首席指揮者サイモン・ラトル氏(60)の後任。楽団によると、ペトレンコ氏は「このすばらしいオーケストラの指揮者としてふさわしくなれるよう、私の力の及ぶすべてのことをする」とコメントした。

 ペトレンコ氏は2013年からバイエルン州立歌劇場の音楽総監督。バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」など、ワーグナー作品を筆頭に、ドイツ音楽を指揮する上での評価を近年高めていた。

 選考が長引いた背景に、ウィーン・フィルとともに高い評価を受けてきたベルリン・フィルが時代の流れに応じた楽団運営を探る中で、求められる指揮者像について楽団員の意見が一致しなかった事情があるとされる。楽団員による首席指揮者選びはカラヤン氏の後任を選んだ1989年に始まり、今回が3回目。(ウィーン=喜田尚、編集委員・吉田純子)

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