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 北海道小樽市で昨年7月、海水浴帰りの女性3人が死亡した飲酒ひき逃げ事件で、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた元飲食店従業員海津雅英被告(32)の裁判員裁判の初公判が29日、札幌地裁(佐伯恒治裁判長)であった。海津被告は「アルコールによって正常な運転が困難な状態ではなかった。その他の事実は間違いない」と述べ、危険運転致死傷罪については否認した。

 起訴状によると、海津被告は昨年7月13日午後4時半ごろ、小樽市の市道で、飲酒の影響で前方を注意するのが困難な状態で乗用車を時速50~60キロで運転。北海道岩見沢市の会社員原野沙耶佳さん(当時29)ら4人をはね、原野さんら3人を死なせ、1人に重傷を負わせたなどとされる。

 札幌地検は昨年8月、同法違反(過失運転致死傷)などの罪で起訴。だが、厳罰を求める遺族から7万人分を超す署名が提出されたのを受けて再捜査。同10月、より罰則の重い危険運転致死傷罪に訴因変更した。一方で、地検は今月、過失運転致死傷罪などを予備的訴因として追加しており、合わせて審理される。