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 中国が呼びかけたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定への署名式典が29日、北京の人民大会堂で開かれた。創設メンバー57カ国が参加し、国内手続きを終えた50カ国が署名した。AIIBは新興国主導で途上国に資金を提供する枠組みとして、年内の運営開始をめざす。

 式典にはオーストラリアのホッキー財務相ら各国の閣僚級が出席した。中国の楼継偉財務相は「21世紀にふさわしい高効率の新しい多国籍開発銀行をつくる」とあいさつ。欧州の主要国も参加した新銀行は、中国が国際経済のリーダー役をめざす戦略の要となる。

 AIIBは2013年秋、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が、不足しているアジアのインフラ整備資金を融資するために設立を呼びかけた。背景には、欧米などに運営が独占されてきた既存の国際金融秩序への不満がある。発言力に直結する出資比率は、中国やインド、ロシアの新興国が上位を占める。中国は最大の約30%を出資。26・06%の投票権を持ち、重要議案を一国で否決できる「拒否権」も握る。(北京=斎藤徳彦)

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