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 注射器の誤使用で患者をC型肝炎に感染させたなどとして、福岡県警は30日、同県築上郡にある病院の男性院長(46)と准看護師だった女性(52)を業務上過失傷害容疑で書類送検し、発表した。院長は「正しく注射するよう指導していた」と容疑を一部否認し、准看護師は容疑を認めているという。

 発表によると、2人は2010年12月、食欲不振などを訴え入院していた女性(当時80代)に、別のC型肝炎患者に使った注射器を誤って再使用し、C型肝炎に感染させたなどの疑いがある。女性側が院長を同容疑で告訴していた。

 別の看護師がC型肝炎患者に注射したがうまくいかず、勤務交代時に准看護師に依頼。使いかけの注射器には患者名の漢字1字が書いてあったが、准看護師は同じ漢字が含まれていた女性の名前と誤認し、注射器を使ったという。県警は、病院の安全管理が不十分だったとみている。女性は13年に別の病気で死亡した。

 女性の家族は病院側に約6500万円の損害賠償を求めて提訴し、福岡地裁行橋支部は今年1月、約440万円の支払いを命じる判決を言い渡した。