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 児童虐待の通報や子育ての悩みなどを24時間受けつける児童相談所(児相)の全国共通ダイヤルの番号が7月1日から「189」に変わる。「いちはやく」の語呂合わせで、これまでの10桁より覚えやすくした。

 厚生労働省によると、全国の児相が2013年度に対応した虐待の相談件数は7万3802件で、10年間で2・8倍になった。NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」の吉田恒雄理事長は「助けを必要としている子や親を救うきっかけが増えてほしい」と新番号に期待する。

 相談の増加に備え、東京都は当面、平日午前9時から午後5時まで中核の児相である児童相談センターに臨時職員を配置。夜間は専門の相談員がコールセンターで電話を受け、緊急時に警察などに連絡する。

 千葉市は1週間ほど、午後5時半~午前8時45分の夜間と、土日祝日の昼間の電話対応職員を1人から2人に増やす。担当者は「どの程度相談が増えるか見通しが難しく、状況を見て態勢を検討したい」とする。

 厚労省は3桁化で業務が増えるとみて、夜間や土日祝日に児相の非常勤職員を増やした場合の補助を今年度から最大1千万円ほどに倍増したが、職員の不足も指摘されている。日本子ども虐待防止学会は29日、初期対応にあたる児相や市町村職員の増員、都道府県ごとのコールセンター設置などを厚労省に要望した。

 共通番号へ携帯電話でかける場合は、ガイダンスに従って郵便番号を入力すると、最寄りの児相につながる。郵便番号が分からなければ、読み上げられる都道府県を選択する。(畑山敦子)