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 就職活動中の学生の間で「オワハラ」という言葉が飛び交っている。企業が内定を出す際に就活を終えるよう迫る「就活終われハラスメント」の略語だ。昔から似たようなことはあったが、採用日程の変更で就活が長期化した今年は、増えそうだという。

 「内定を出すから、就活ナビサイトの登録をキャンセルしてくれないかな」。都内の大学で法律を学ぶ4年生男性は5月下旬、リース会社の採用担当者に何げない口調で言われた。「登録キャンセル」には、就活をやめろという意味が含まれている。

 男性は「『きたよ、きたよ、これがオワハラだよ』って思いましたね。就活仲間の間でよく出る話題、今年のキーワードです」と話した。「わかりました」と答えたが、就活は続けた。

 「就活終了のかわりに内定を出す」「ナビサイトの登録をキャンセルしろと言う」「目の前で他社に断りの電話を入れろと求める」

 労働問題に詳しい佐々木亮弁護士によると、線引きは難しいが、こうした行為は「学生の職業の選択の自由を侵害する」として、オワハラになるという。

 就職情報会社ディスコの調査(6月上旬)では、内定を得た学生の12・9%がオワハラを経験。「内定承諾書の提出を求められた」(65・2%)、「就活を終えることが内定の条件だった」(56・1%)をオワハラととらえる回答が目立った。調査担当者は「序盤での10%超えに驚いた。企業の焦りの反映といえる。大手の控える今後はさらに増えるのでは」と説明する。

 学習院大では、「内定に関するセミナー」を開いている。6月に集まった約80人の学生のほとんどがオワハラという言葉を知っていた。内定後も就活を続けるには企業にどう言えばいいか。内定承諾書は出すべきか。内定辞退の方法は――。約1時間の「オワハラ対策」を熱心に聞いていた。昨年の参加者は年間約70人だったが、今年は初回の5月に約200人が殺到した。

 参加した4年生の女性(22)は「内々定をとると、企業に脅されると聞いていて怖かったのが、解消されました」。学習院大キャリアセンターの星野昌照部長は「企業に失礼のないようにしつつ、自分の人生を第一に考えてもらいたい。一人で抱えこまずに相談してほしい」と話している。

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