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 昨年9月に起きた御嶽山(長野・岐阜県境)の噴火で行方不明になっている6人の再捜索で、長野県の災害対策本部は31日、山頂付近を捜索していた岐阜県の捜索隊が1人の遺体を発見した、と発表した。長野県警が遺体を木曽署に移し、身元の確認を急いでいる。

 災害対策本部や岐阜県警によると、遺体は昼すぎ、剣ケ峰の北西の一ノ池西側の稜線(りょうせん)付近で見つかった。大きな岩の陰に隠れ、背負っていたリュックサックで頭を覆い、前かがみに座った状態だった。31日夕、岐阜県庁で会見した服部賢二・県警警備2課長は「岩陰で噴石を避けようとしていたのではないか」と話した。

 岐阜県の捜索隊はこの日、約40人態勢で一ノ池沿いの稜線周辺を捜索していた。県警の説明によれば、降り積もった火山灰に金属探知機が反応。灰の表面付近から金属片が見つかった。県警機動隊員がスコップで数十センチ掘ったところ、午後0時22分、青っぽい色のリュックサックがあり、その下から遺体が発見されたという。

 金属片はリュックサックのジッパーとみられ、県警は、再捜索で高性能の金属探知機を新たに導入したことが遺体発見につながった、としている。

 長野県災害対策本部は29日に御嶽山での捜索を9カ月半ぶりに再開。30日は天候不良で中止となり、この日は2日目の捜索だった。午前4時台と5時台に計9回の火山性地震が観測されたため、活動開始が当初の予定より4時間余り遅れた。

 残りの行方不明者の発見に向け、捜索は1日以降も続けられる。(辻岡大助、松本英仁)