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 走行中の東海道新幹線の車内で焼身自殺を図った東京都杉並区西荻北4丁目の職業不詳、林崎春生(はるお)容疑者(71)が事件前日、自宅近くでポリタンクを持ってガソリンスタンド(GS)に行く姿が目撃されていた。林崎容疑者の知人が1日、取材に証言した。

 林崎容疑者と40年以上の付き合いがあるという元飲食店経営の女性(68)によると、6月29日の夕方、林崎容疑者宅近くの遊歩道で、白っぽいポリタンクを持ち運んでいた。女性が「何でそんなものを持っているの」と尋ねると、林崎容疑者は「ガソリンスタンドに行く」と応じた。「何で?」と聞くと、「いや、別に」と言葉を濁したという。

 林崎容疑者は1年ほど前まで清掃関係の仕事をしていた。最近、年金が少ないと不満を漏らし、「長いこと払い続けたのにこの額はひどい。暮らしていけない」と話すようになったという。

 岩手県から上京した林崎容疑者は、かつて「流し」の歌手として飲食店などで歌う日々を過ごしていた時期もあったという。地元の野球チームにも所属していたといい、女性は「理屈っぽいところはあるけど、面倒見が良く、話し好きでした」と話した。(黒田壮吉、国吉美香)

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 林崎容疑者宅の捜索は1日午前10時すぎに始まった。神奈川県警の捜査員6人が段ボールを持って2階建てアパートの1階にある部屋に入った。近くには善福寺川が流れ、一戸建てやアパートが立ち並ぶ閑静な住宅街。