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さまよう聖地 新国立のゆくえ(中)

 2520億円の新国立競技場建設計画を了承した7日の日本スポーツ振興センター(JSC)有識者会議に、デザインを採用した中心人物の姿はなかった。「ご都合がつかないと言われた。ぜひ出てきて発信してもらえれば、と思いましたが」。鬼沢佳弘理事は苦渋の表情で話した。

 2012年11月7日、東京・秩父宮ラグビー場近くの会議室。デザインを決める審査委員会の議論は白熱していた。最後まで残った3作品をめぐり8人の委員の意見は割れた。議論を引き取ったのは、有識者会議メンバーで、世界的建築家の安藤忠雄委員長だった。

 「日本の技術力のチャレンジという精神から、17番(ザハ・ハディド氏の案)がいいと思います」。賛成、との声が上がった。

 当時の予算は1300億円。同年7月、安藤氏を座長とする施設建築ワーキンググループで、文部科学省の山崎雅男参事官(現JSC新国立競技場設置本部長)が「お金がかかりすぎないかについても評価していただく」と求めた。しかしハディド氏の案については、JRの線路をまたぐ元のデザインの変更の必要性や、2本のアーチで全体を支える構造の実現可能性を巡る議論などが主で、「1300億円で収まるのか」との考察は深まらなかった。

 技術的な困難さと、置き去りに…

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