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 北朝鮮による拉致被害者の再調査開始から1年となった4日、被害者の家族ら9人が東京都内で記者会見した。前日3日には調査結果報告の延期が明らかになったばかり。日本政府の対応を批判する声が目立った。

 「(政府は)全被害者の一括帰国が実現するとみているのか。見通しがないなら、強力な制裁をかけるべきだ」。田口八重子さんの長兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(77)は強い口調で言った。政府内には「制裁強化の判断はまだ早い」との見方があるが「強いカードをちらつかせながら要求しないといけない」と疑問を呈した。

 田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(38)は「家族会は高齢化が進んでいる。時間がないことを知った上でどうしたら結果が出せるか考えてほしい」と訴えた。

 増元るみ子さんの弟、照明さん(59)は「せめて何かアクションを起こすべきだ。様子見だと、日本の怒りや家族の思いを伝えることもできない」。横田めぐみさんの母早紀江さん(79)も「きちっと帰さなければ追い詰められる、と(北朝鮮に)わかってもらえるようにしないと」と注文をつけた。(市川美亜子、伊藤あずさ)