[PR]

 カラーパウダーを使った台湾の音楽イベントで爆発が起き、多数が重いやけどを負った事件で、日本赤十字社は6日、治療に使う約21万平方センチ分の人工皮膚(約1億円相当)を台北で台湾の赤十字会総会に贈った。体表の30~50%にやけどを負った患者50~100人分に当たるという。

 事件では約500人がけがをし、6日午前までに3人が死亡。235人が重体となっている。40%以上のやけどを負った人が253人、うち80%以上が32人に上っている。寄贈は台湾側の要請を受けたもので、台湾赤十字の王清峰会長は「迅速に対応してもらった」と謝意を示した。

 人工皮膚は表皮の下にある「真皮」の再生を助けると同時に、感染を予防する効果がある。真皮ができてくれば表皮を移植することが可能になる。寄贈を受けた台湾大学病院整形外科の戴浩志医師は「非常に貴重なものなので、身体の重要な機能を担う手や関節に使いたい」と話していた。

 台北入りした日本赤十字社医療センターの槙島敏治・国際医療救援部長は「事故ではあるが、これだけ多くのけが人が出ている状況は災害と言える。世界的な支援が必要だ」と話していた。医療現場を視察した上で、今後の支援の必要性を見極めるという。(台北=鵜飼啓)