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(1930年3月15日朝日新聞朝刊から再録)

 当地ローウェル天文台において新遊星を発見したことは既報のごとくであるが、同天文台のヴイ・エム・スリツファー博士の発表によれば、同天文台所属の学者たちによって、今回我が太陽系に属する第九番目の遊星が発見されたもので、この第九惑星は二十五年前に米国有名の天文学者で、当地ローウェル天文台の創立者である故バージヴァル・ローウェル博士(一九一六年に死去)により数学的にその存在を予見されたものであるが、確実に見極めた最初は実に今年一月二十一日でそれは研究用として改良に改良を加えられた精巧な写真望遠鏡によって成し遂げられたのである。

 スリツファー博士は、実は今日までに第九遊星を数十回も発見したのであるが絶対的確実となった今日までその発見を秘していたのである。

 実際的発見の結果、同遊星の位置は太陽と我が地球間の距離の約四十五倍ほど地球の遠方にあり、しかしてその大きさは木星よりも大きいか如何かはなお未定だが、少なく共地球よりは小さくないことは確かである。

 今回の発見は一八四六年ドイツのガレ氏が第八遊星海王星の所在を発見して以来の天文学上における最大の成功と認むべきであると。

(旧字を新字に置き換えるなど表記の一部を修正しています)

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