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 8日午後10時20分ごろ、大阪市淀川区の阪急京都線南方(みなみかた)駅付近で、駅に入ってきた河原町発梅田行き下り普通電車(乗客約300人)の運転士が、上り線の線路上を走る乗用車を見つけ、そのまますれ違った。車はさらに走行中の後続の下り快速急行(同約850人)の横も通り過ぎた。運転士からの報告で阪急電鉄は付近の電車を全て停止。上下線に最大12分の遅れが出たが、車との接触はなく、けが人もなかった。

 大阪府警によると、運転していたのは愛知県安城市の無職の男(73)。「道に迷い、まちがって線路を走ってしまった」と説明しており、淀川署は9日朝、列車往来危険容疑で逮捕した。「55年前の友達に会いに大阪にやってきた。友達の名前や住所はわからない」と話しているという。

 阪急と府警によると、車は南方駅西側の踏切から線路に進入。その後、同駅から約1・3キロ離れた崇禅寺(そうぜんじ)駅近くの踏切で線路を出たとみられる。付近の車道を走行中に府警のパトカーに発見され、停止した。男は車に高齢者用のマークを付け、2017年まで有効のゴールド免許を持っていたという。